お金に対する考え方は2通りある。
・お金はただの紙切れである(金の価値を低く見積もる)
・金は命より重い(金の価値を高く見積もる)
前者の人はガンガン金を使うだろうし、後者の人はなるべく節約をして金を使わないようにするだろう。若者にアドバイスをするときも若いうちはガンガン金を使えという人と、若いうちから節約してコツコツ資産形成に励むべきという人がいる。どちらの主張が正しいのだうか?
結論から言えば、「金はただの紙切れだからガンガン使え」という主張のほうが多くの場合正しい。
人間はいつ死ぬかわからない、これを読んでいるあなたも明日死ぬかもしれない。
金が効力を発揮するのは使ったときであり、使わずに死んだらなんの意味もない。
また、経済全体の話をすれば、みんながガンガン金を使えば景気は良くなるが、貯金をすると景気が悪くなる。日本が失われた30年と呼ばれるような状態になったのも、貯金=正義という考え方が蔓延していたからである。
さらに、商売人や営業の立場からしても、金はただの紙切れであるというマインドを持っていたほうが、商品の単価を上げることができる。金の価値を低く見積もることによって、相対的に商品の価値が上がるからである。 消費者、商売人、経済全体、どの立場でもとにかく金はただの紙切れであるという価値観を持っていたほうが世の中がよくなる。